市場再編と株主優待の廃止
確かに株主優待をやってまで、株主をたくさん集めなくて良くなったもんね。
企業としても優待を廃止すれば、事業拡大へ投資したり、増配資金にもできるからなー。
優待廃止のダブルショック
株主優待は配当金と同じで、企業が株主に対して企業の利益を還元する制度です。
特に人気の高い銘柄の場合は、優待を目的に保有している個人投資家も多く、優待廃止になると一気に投資家が離れていってしまいます。
特に時価総額が低く業績がそこまで良くない企業なのに、優待人気で注目されているような銘柄は危険。
廃止になってしまうと、優待が貰えなくなるだけでなく、株価も一気に下ってしまうダブルパンチなので、とても辛い状況です…。
株主優待はなんかワクワクするし、お得な気持ちになれるから、日本は大好きなんだろうねー。
特に怪しい株主優待
株主優待の内容は企業によって自社製品やサービスの割引券、カタログギフト、QUOカードなど様々です。
自社製品やサービスの良さを実際に体験してもらい、ファンになってもらうために株主優待を出している企業もあれば、上場基準を満たすために株主集めを目的にしている企業もあります。
調達や配送に手間もかからず、シンプルに株主人気を狙っている「QUOカード」のような優待は、今回の市場再編である程度の優待廃止リスクを覚悟しておく必要がありそうです。
逆に自社製品を株主優待にしたり、長期保有制度を持っている企業なら、長期的に株主優待を継続しようとしている意思を感じます。
企業が何目的で優待制度をやってるかを推測することが重要やな。
東証市場再編の影響
株の買い時を考えるチャンネル
2021年5月23日公開
株主優待廃止? 自社株買いが増える?【これから始まる東証市場再編の影響】
両学長 リベラルアーツ大学
2019年1月25日公開
第14回 株主優待投資をおすすめしない理由・修正版【お金の勉強 株式投資編】
QUOカード優待の廃止を体感
2022年に入ってからもQUOカードを優待にしていたTOYO TIRE(5105)や、ギフト券のフジ・コーポレーション(7605)など、株主優待を廃止した企業が増えてきています。
中でも驚きだったのが、カタログギフトの優待が個人投資家から大人気だったオリックスの優待廃止。
東証再編によるプライム市場の基準だけでなく、単純に株主優待という制度をやめて、配当金で還元していこうとする企業が増えてくるのかもしれません。