夏枯れ相場の動き
夏枯れの要因
この「夏枯れ相場」というアノマリーについて、アメリカでは7月下旬から2〜3週間程度の夏季休暇に入ることが、出来高が少なくなる要因ひとつと言われています。
日本の株価市場の約6〜7割を占めているのは外国人投資家ですし、日本でも8月中旬頃にお盆休み。
個人投資家・機関投資家が夏季休暇に入る前に、保有株を手仕舞いすることで株価が弱り、市場参加者の減少することで出来高が減っているのかもしれません。
実際に過去の株価推移を見ても「夏枯れ相場」で売買代金が低くなっているようです。
アノマリーと投資家心理
夏枯れで出来高が少なくなっている期間は、ちょっとしたネガティブな流れが発生するだけで、株価は大きく下がってしまいます。
もともと出来高が少ない小型株なら、機関投資家の影響力が強くなる期間でもあります。
リスクを抑えて安定した投資を望む人達は、夏枯れ相場に合わせて現金保有率を高めておくというのもアノマリーを利用した戦略。
このように「夏枯れ相場」という言葉を気にして、売買を控える投資家も出てくるため、よりアノマリーに近い相場の動きになるのかもしれません。
夏枯れ相場の動き方を研究
リンク
2021年は夏枯れ相場
学びと体験
2021年は国内市場は見事に夏枯れ相場で、東京オリンピックやコロナワクチンの普及、米国テーパリングの予兆など、そこそこイベント的には強いのに、株価の動きは小さくまとまってました。
夏のアノマリーとして「サマーラリー」という言葉もあるらしいし、やっぱり株式相場は規則性を信じるより、ファンダメンタル分析・テクニカル分析を重視しよう。