株式会社スマートプラスが開発・提供するコミュニティ型株取引アプリ「STREAM」が2018年に登場しました。
2023年10月に国内株式の取引手数料を無料にしたSBI証券・楽天証券よりずっと前から「ずーっと取引手数料0円」を実現しているのが、この「STREAM」というサービスです。
銀行でも通知発行手数料や口座維持手数料が取られる時代になりましたが、ネット証券の口座開設・維持手数料はかかりません。
個人投資家であれば、複数の口座を使い分けることで、手数料が有利になるような取引をしたり、保有銘柄の管理もしやすくなるので、STREAMを第二・第三の口座として持っておくことは決して無駄ではないはず。
この記事では、STREAMが手数料0円にできた理由から、口座開設の手順や、コミュニティ機能やキャンペーンの紹介などを解説していきます。
他の証券口座と一緒にうまく使い分ければ手数料節約できそうだよね。
証券会社によって提供しているツールもサービスも全然違うもんなー。
1:株式会社スマートプラスのSTREAM
株式会社スマートプラスの親会社は、代表の林良太氏が東京大学の同窓生らと2013年に創業したベンチャー企業、株式会社Finatextホールディングス。
株式会社Finatextホールディングスは、2021年12月にマザーズへ上場し、グループ全体で「次世代の金融インフラを構築する事業」を展開しています。
個人投資家たちが明日の株価を予測する「株アプリあすかぶ!」や、株取引シミュレーションの「トレダビ」を提供しているのもグループ会社ですね。
私もこの2つのアプリは、エンタメ・投資の勉強として利用させていただいてました♪
STREAMが取り扱うのは国内株式・米国株式のみなので、大手ネット証券に比べると投資対象は限られますが、これからのサービス拡大に期待したい。
国内でも投資が盛り上がってきてるし、Finatextホールディングスの株価も要チェックやな♪
2:取引手数料0円のビジネスモデル
STREAMは国内株の現物取引・信用取引、米国株の取引手数料がずーっと0円です。
※米国株は片道24銭の為替手数料はかかります。
SBI証券や楽天証券にも1日あたり100万円までの取引なら手数料0円というプランはありますが、STREAMは取引金額の上限がなく、どれだけ売買したとしても無料。
取引できる銘柄は国内株でも東京証券取引所(プライム・スタンダード・グロース)だけで、注文方式も逆指値やOCO注文(One Cancels the Other)やIFD(If done)注文などには対応しておらず、大手ネット証券に比べると、まだまだサービスが充実しているとは言えない状況。
それでも、基本的な株式投資であれば十分であり、圧倒的有利な手数料は個人投資家にとって最強の証券口座です。
ずーっと取引手数料を0円にしているにも関わらず、なぜSTREAMのビジネスモデルが成立しているのかは「ダークプール取引」と「信用取引の金利収益」にあるようです。
まだ銘柄は少ないけどVTIとかVOO、SPYDといった米国ETFにも投資できるよ。
3:取引手数料を無料にできる秘密
取引手数料の無料化を実現できた理由は、STREAMの特徴である「ダークプール取引」があります。
ダークプール取引とは、通常の東京証券取引所を介した売買ではなく、証券会社が投資家同士の注文を付け合わせて取引を行う制度。
このダークプールで成立した取引については、STREAMは東京証券取引所に対して支払う手数料は発生しません。
さらに、東京証券取引所を介するよりも有利な価格で取引できるケースもあり、その場合は有利となった差額の半分がSTREAMの利益になるしくみをとっています。
そのため、ダークプール取引は投資家にとっても、東京証券取引所より有利な価格で売買ご成立するメリットがあるということ。
有利になった差額をSTREAMが収益にしているとは言え、通常の証券所取引より有利な価格で成立する可能性に加え、取引手数料が0円というWin-Winの関係が完成しています。
日本の証券会社も手数料無料のビジネスモデルに変わっていきそうな感じやもんな。
4:信用取引の金利
2015年に手数料完全無料を実現した米国の証券会社ロビンフッドも、収益の半分が信用取引の金利で成り立っています。
STREAMが成り立っているのも、一般信用の買方金利は1.84〜3.44%、制度信用が1.89〜3.49%という金利による収益があるから。
※2022年9月時点の金利
面白いところがクラスという格付けによって買方金利が変動するしくみです。
STREAMアプリの中でコメントをしたり、「いいね」をもらってポイントを獲得することで、クラスを上げていく、これぞコミュニティ型株取引アプリといった機能になっています。
ちなみに、SBI証券も楽天証券も一般信用・制度信用の金利は2.8%(※)。
STREAMでクラスを上げることができれば、大手証券会社より有利な金利で信用取引ができそうです。
金利が気になるなら、信用取引やらずに現物だけやればイイもんね。
5:株式投資のオンラインコミュニティ
大手ネット証券アプリにはないサービスとして、ユーザー同士が意見交換をしたり、投資仲間を見つけられるような「オンラインコミュニティ」があります。
STREAMはアプリから銘柄や株式投資に関するコメントを、ある程度自由に書き込めて、気軽にリアクションしたりコメントを返せる機能。
売買取引ができる証券アプリとYahoo!ファイナンスの掲示板が合体したようなサービスが新しい。
もちろん、一般ユーザー・個人投資家のコメントになるので、アナリストレポートのように分析された情報ではありませんが、だからこそ身近でリアルな意見として参考にすることはできそうです。
日本一予想数の集まる株コミュニティアプリ「あすかぶ!」(株式会社Finatext)のグループ会社ならではって感じがしますね。
同じ証券口座を持つ仲間で交流するから、投資に対するモチベーションアップにもなりそうやで。
6:口座開設の手順
STREAMの口座開設とキャンペーンの参加は「STREAMで口座を開設する」のボタンからスタート!
HPにも「最短5分のスピード申込み」と書いてあるように、本人確認書類の提出までオンラインで解決するから、本当に簡単でスピーディーでした。
アプリをダウンロードしたら、早速「新規アカウント作成」へ!
今なら、最大5,000円相当の株式が口座開設したユーザーに必ず当選するキャンペーンを実施中!
私は806円の「楽天」が1株当選しました…最大5,000円だけに残念😭
※キャンペーンに申し込みした時の楽天株は872円だったけど、口座開設が完了して受け取った時の楽天株は806円でした。
SNSにシェアすることで、キャンペーンで当選した銘柄をキャンセルして「もう1度チャレンジ」できるみたいですね!
私はやらなかったけど、最大5,000円の銘柄を目指してチャレンジしても良かったかな。
ここからは本人確認の手順ですが、証券会社によってはカメラや認識機能の反応が悪くイライラすることもあるのに、このSTREAMアプリは撮り直しや誤認識もなく、サクサクと進めることができました。
アプリが優秀だと面倒な申し込み手続きもストレスフリーだね。
7:大手ネット証券もこれから追従
SBI証券は2021年4月からは25歳以下を対象として、国内株式の現物取引手数料をキャッシュバックで実質無料化、同12月には完全無料化を実現しました。
そして、2023年10月からは年齢に制限なく取引手数料を無料化。
そこに楽天証券が追従しています。
松井証券も2021年5月から25歳以下の現物取引・信用取引の手数料を完全無料化しており、一部の国内ネット証券は手数料無料化を前提としたビジネスモデルへ移行しつつあります。
そんな競合ひしめく大手に先立って、取引金額の上限もなくずーっと取引手数料を0円にしたSTREAMはネット証券の革命児です。
親会社の株式会社Finatextホールディングスは、世界情勢やハイテク株の不調に伴い、昨年末に上場してから株価が下がり続けています。
これはピンチか、チャンスなのか、、、これ程、新しい一手を売ってくる企業であれば、いずれ大きな成長を遂げてくれるはず!
STREAMに証券口座を開いておくだけでなく、株主になって「次世代の金融インフラを構築する事業」の成長を見届けるのも一法ですね。
今はアプリ・サービス開発へ先行投資している状態だから、これがどこかで収益に転換することを信じて。