ROAとは
ROA(Return On Assets)は総資産利益率。
負債も含めた総資産を使って、どれだけ効率よく利益を出すことができたかの指標です。
一般的には5%以上が資産を効率良く運用している企業の目安と言われています。
借り入れが多くても、その資金を大きな利益に変えることができれば、ROAとしては評価されるってことやな。
信用取引でレバレッジが大きくしても、しっかりと利益を稼ぐことができる優秀な投資家って感じだね。
ROAの計算式
ROEの計算式では分母が純資産になっていましたが、ROAの場合は分母が総資産です。
総資産は借り入れも含めた運用中の全ての資産。
利益の内部留保や増資・原資、資産(土地・在庫)の売買や、融資や返済など、賃借対照表の借方の変化が、分母になっている総資産の増減になります。
EPSと同じように一般的には当期純利益で計算されていますが、翌期以降の予測純利益を使って評価する場合もあります。
設備や土地を先行投資すると、利益が出るのはまだ先になるから、ROAは下がっちゃうね。
ROAの目安
ROEは8%以上が優良企業の目安でしたが、ROAは5%以上が目安となるようです。
工場や在庫が少ないIT系の業種は総資産も小さくなるため、業種によっても目安の数値は変わってきます。
また、純資産が小さく負債が大きい企業は、ROEが高い場合でも、ROAが低い可能性があります。
総資産の一部はいずれ返さなければいけない資金。
また、純資産が小さく負債が大きい企業は、ROEが高い場合でも、ROAが低い可能性があるから、両方の指標の目安を確認することが大切です。
借り入れた負債の妥当性と、そこから生まれる利益の大きさが大事やな!
ROEとROAで収益性を知る
IBカレッジ
2019年2月15日公開
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ラプトル博士【お金ラボ】
2021年3月1日公開
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ROEとROAの両方を見る
私が保有していた銘柄の中で、ROEは14%と優秀な値ですが、ROAは4.9%と目安より低い企業がありました。
ただ、この企業は不動産事業がメインなので、借り入れが大きく、ROAが低くなるのは妥当なのかもしれません。
ROAは同じ業種の中で競合と比較して判断しましょう。